尾張旭市の1/6を占めるのが、尾張旭市から名古屋市守山区にかかる愛知県森林公園です。
この森林公園一帯は
江戸時代には海老蔓御林(えびつるおおはやし)と呼ばれ
尾張徳川藩の留山とされ、鷹狩りなどをする御狩り場として知られたところでした。
その後、瀬戸の窯業用燃料を得るための乱伐、盗伐によって禿山になってしまっていたのです。
土砂が流れるままになっていたこの山は、
明治33年より砂防工事が始まり、
1932(昭和9)年には愛知県民の保養休養林とするために日本最初の森林公園が開園しました。
その中心となった人物が当時愛知県の林務課長だった高瀬五助氏で、
痩せた土壌を入れ替え道を作り、
病に倒れた後は事務所に寝泊まりしてまで工事の状況を見守ったと言われています。
今では、36ホールのゴルフ場、原生林のような植物園、
132頭の厩舎を持つ国体クラスの馬場、
広大な芝生広場、野球場、テニスコート、バーベキュー場、ボート池などを持つ
愛知県民の憩いの場となっています。